左右分割キーボード Choco60 を組み立てた

Aug 9, 2020 ( Aug 10, 2020 更新 )

TL; DR

  • 左右分割型キーボードキット Choco60 を組み立てた
  • はんだ付けは慣れていないとめちゃくちゃ疲れる
  • 左右分割キーボードは最高
  • 椅子に深く腰掛け、肘置きに肘を置いた状態で分割キーボードに手を乗せる姿勢にすると肩が開くので、猫背にならずに作業を続けることができて楽。最高

姿勢が悪くて疲れる

自宅勤務になってから長時間椅子に座りっぱなしになるようになった。 最初の頃は一時的に自宅作業になるものだと思っていたため、キャンプ用のテーブルと折りたたみ椅子の上にディスプレイやラップトップPC、キーボードを載せて作業をしていた。 この作業環境はコンパクトなので生活空間を狭めることはなく、そこそこ気に入っていた。

しかし、なかなかそれが 1 ヶ月 2 ヶ月と続くと疲れが気になるようになってきた。 自分の身長が低いということもあり、テーブルと椅子の大きさが合わず、どうしても前傾で体に力が入るような姿勢になってしまうのである。

疲れにくくするにはまずは姿勢だろうということで、広めのテーブルとデスクワーク用チェアに変えた。 デスクの高さは調整できなかったため、ダンボール箱で足置きを作って調整し、なんとなくサイズは合わせられるようになった。 ただ、そこまでやって気付いたのだが、どうしてもキーボードの幅と椅子の肘置きの幅が合わず、腕が内向きになり猫背になってしまう。 これを解消するには、肘置きとキーボードの橋の長さが同じであればちょうどよいのではないだろうか。ということで、色々と分割キーボードを調べた結果、 Choco60 という自作キットのキーボードがよさそう、ということで購入してみたのだった。

キーボード部品

Choco60 はキーボードキットの他に、別途

  • キースイッチ
  • キーキャップ
  • USB ケーブル
    • PC 接続のためのケーブル
  • 4 極 TRRS ケーブル
    • キーボード間の接続のためのケーブル

を用意する必要がある。

キースイッチは Gateron Ink Silent Black、キーキャップは PBT DYEENJOY PBT を用意した。

キースイッチについては、静音タイプを探していた。本当は色々なメーカーのものを比べられればよかっただろうが、今は難しい。 そこで、静音タイプのキースイッチの比較動画を YouTube で探して音がどのくらい大きいのかが確認して、その中から自分の好きそうなものを選んでみた。

キーキャップには ABS, PBT と素材の違いがあるが、自分の持っているキーボードのキーキャップは PBT 製 なので、今回用意するキーキャップも PBT 製のものから選んだ。

その他、組み立てには以下の道具も必要:

  • はんだごて
  • ドライバー
  • ニッパー

この記事では、ダイオードの取り付けの歳にリードベンダーも使っている。 必須ではないが、マスキングテープがあると部品の固定に使えるので便利。

Choco60 の組み立て

Choco60 には以下の写真のようなパーツが含まれている。

Choco60

最初に、この大量のダイオードを取り付けていく。

ダイオードの取り付け

今回、取り付けやすくするために予めダイオードをリードベンダーを使って折り曲げておいた。

diode

ダイオードを折り曲げたら、基盤の差し込み位置にダイオードを差し込んでマスキングテープで留めておく。 その状態で裏返してダイオードの足を基盤にはんだ付けしていった。

diode

はんだ付けなんて何年もやってなかったので、とりあえずめちゃくちゃ疲れる。 足の折り曲げにミスっててダイオードが歪んで取り付けられたりもしているが、もうとにかく疲れているので気にせず進めることにした。

ピンヘッダ、リセットスイッチなどの取り付け

ピンヘッダなどの部品をはんだ付けする。このへんは疲れていて写真を撮っていない。

今回購入した Choco60 のキットにはコンスルーピンヘッダが同梱されていたのだが、ちゃんと説明を読まずにコンスルーピンヘッダを基盤にはんだ付けしてしまった…。

プレートの組み立て

プレートをねじで留める。このへんも疲れていて写真がない。

キースイッチの取り付け

キースイッチを基盤の穴が空いているところに取り付けていく。 ここまで来るとキーボード感が出てくる。

key switch key switch

この作業時点では、まだキーキャップが届いていなかったので一旦作業を終えた。 結局ここまで組み立てるのには、はっきりとは覚えていないが3, 4時間くらいかけていたかもしれない。 はんだ付けに慣れていない人には、自作キーボード作成はなかなか消耗する作業になるのではないかと思う。

キーキャップの取り付け

後日、注文していたキーキャップが届いたので組み立て作業を再開。 キーキャップは、ただただ配列に合わせてキースイッチにつけていくだけの作業なのですぐに終わる。

分割されたスペースキーの箇所に合うサイズのキーがなかったので、代わりにシフトキーを取り付けていたりしている。 結局自分のキーボードを触るのは自分なので、実際の配列と印字が違っていても問題はない。

key switch

ハードは完成。

キー配列が HHKB と同じで、そもそもキーの数が少ないということもあるが、今まで使っていた Realforce と比べるとかなりコンパクトなキーボードである。

ファームウェアの書き込み

ビルドガイドにあるように、ファームウェアを書き込む。 左右どちらも1度 PC に USB 接続して、ファームウェアを書き込む必要がある。

ここまでできたら、セットアップ完了。Choco60 で文字入力できるようになる。

反応が悪いキーのキースイッチ交換

しばらくキー入力していて気付いたのだが、1個だけキーの反応が悪いものがあった。 1個だけの不具合なので、おそらく原因はキースイッチだと予想して、該当キーのキースイッチを交換することにした。

しかしここで問題が起こった。

キースイッチを、はんだを溶かしてから持ち上げようとしたのだが、なにかに引っかかっているのか全然取れなかった。 焦ってドライバーで無理やり持ち上げようとしたのだが、キースイッチを破壊してしまった。 そして結局キースイッチ自体も取り外すことができなかった。

key switch

結局、はんだが完全に取れきっていなかったようで、Twitter で教えてもらったのだが、基盤のキースイッチの穴の部分をはんだごてで温めながら真ん中のゴムのパーツを押したら簡単に取ることができた。

key switch

無駄にプレートを傷つけまくってしまった…。

この後、キースイッチは新しいものに交換し、再度はんだ付けした。

完成

調子の悪いキーも直って、やっと本当に完成。

key switch

所感

メカニカルキーボードということで、 Realforce R2 と比べてどの程度打鍵音が大きくなるか…と懸念していた。しかし、実際にキーボードが完成してみると Gateron Ink V2 は打鍵音が非常に静かであるため、 Realforce R2 と比べても遜色ない程度の打鍵音であった。

配列は今の所デフォルトの HHKB 配列にしている。 今まで HHKB を使ったことがなかったのだが、 HHKB の配列画像を見ながら入力していたらすぐ慣れた。

おそらくエルゴノミクス的な配列だと、そのキー配列を覚えるだけで消耗しまくっていただろうと思う。 私のように、配列を変えたいモチベーションはなく、単に今使っているキーボードを分割したいという気持ちがあるなら、 Choco60 は強くおすすめできる。

また、当初の目論見通り、分割キーボードで姿勢が改善されてとても楽になった。

ワークチェアに深く腰掛けて、デスクと肘置きの高さは水平になるように調整する。この状態で肘置きに肘を置くと、自然と肩が広がって肩甲骨が少し寄せられるような姿勢になると思う。 この状態で腕が自然にデスクの上に置かれる場所にキーボードを置くと、姿勢を保ったまま作業ができる。

長時間デスクワークをする人で、身体の疲れや痛みが気になる人は姿勢が問題かもしれない。分割キーボードを一度試してみてほしい。

Retrun to top